不動産を売却して現金化をしてしまうメリットとデメリット
2015/12/09
不動産を売りたいと考えていらっしゃる方は、売却を行うことでどのようなメリットとデメリットがあるのかを認識しておかなくてはいけません。
基本的には売却をすることで大きな収益がありますが、不動産投資用の不動産や相続によって得た不動産は、売ってしまうことで損になることもあります。
今回の記事では、この不動産を売却して現金化をしてしまうメリットとデメリットについてご説明致します。
まずは、ただ不動産を売却したいという場合のメリットとデメリットをご紹介致します。
不動産投資用の不動産を売却する場合や、相続した不動産を売却する場合につきましては、後程ご説明致します。
目次
不動産を売却した場合の影響
不動産を売却する時には、幾つかのメリットとデメリットがあり、できるならば事前に知っておくほうが後の計画も立てやすいです。
ある程度の収益と費用を予想することもできるため、急な事態も起こり辛くなります。
それでは、まず不動産を売却するメリットについてご説明致します。
不動産を売却するメリット
不動産を売却した時の主なメリットは、下記の通りとなります。
- 現金化できるため、まとまったお金を手に入れることができる
- まとまったお金が入ることにより、生活や老後にゆとりを持つことができる
- 急を要する返済があれば、そちらにお金を使うことができる
- 生活により合った一戸建てなどに移住をすることができる
- 値下がりのリスクを回避することができる
- 維持費をなくすことができる
- 税金(固定資産税や都市計画税など)を減らすことができる
- 保険料(火災保険料や地震保険料など)や保証料(銀行保証料など)を期間分手元に戻すことができる
やはり、不動産を現金化することで大きな収益になるため、それにちなんだメリットが目立ちます。
不動産は年数が経つにつれて値下がりをする可能性がありますし、維持費で悩んでおられる方もいらっしゃいます。
そういった時には、売却をすることで悩みを解決できるため、これらも十分なメリットと言えます。
なお、各種の保険料や保証料などは、不動産の売却後に申請をしないと手元に戻ってきません。
保険の解約ということになりますので、保険会社などに解約請求を必ず行ってください。
以上が、不動産を売却するメリットについてとなります。
次は、不動産を売却した時のデメリットについてご説明致します。
不動産を売却するデメリット
不動産を売却した時の主なデメリットは、下記の通りとなります。
- 費用(不動産会社への手数料、譲渡所得税、移住の費用など)がかかってしまう
- できる限り不動産の状態を綺麗にする必要があり、手間がかかってしまう
- 不動産会社を通すなどの作業をして買主の方を探すため、手間がかかってしまう
- 不動産から利益を得ていた場合は、その収益がなくなってしまう
やはり、こちらは不動産を手放すことになるため、そういった面にちなんだデメリットが目立ちます。
デメリットはメリットよりも少なく感じられますが、下記のようなリスクを抱えていらっしゃる場合は要注意です。
- 買主の方を見つけることが困難である
- 自宅などを売却した場合は、移住先が見つけ辛い状態である
- 使い道が困る土地や面積が曖昧な土地である
- 瑕疵のある可能性が高い不動産である
- 未登記の不動産である
これらのリスクが解消をできない場合は、予想以上に売却が困難になることがあります。
場合によっては、リスクを解消できず、メリットよりもデメリットのほうが目立つこともあるため、慎重な行動が必要になります。
以上が、不動産を売却するデメリットについてとなります。
今度は、不動産投資を念頭に置いた時の不動産売却についてご説明致します。
不動産投資の種類とやり方
不動産投資とは、利益を得るために不動産に資金を投下することです。
不動産投資は売却をする以外にも、不動産の賃貸収入の利益を期待して投資を行います。
それでは、まず不動産を売却していく方法のメリットとデメリットについてご説明致します。
不動産を売却していく方法
不動産を購入し、購入価格以上で売却をすることで利益を得る方法を「キャピタルゲイン」といいます。
こちらは、通常の不動産売却と異なり、自ら不動産を購入し、より高い価格で売ることで利益を得ようとします。
そのため、通常の物件や土地などを売る場合と、不動産投資による売却は、意味が大きく異なります。
通常はご自身が所有をしていらっしゃる不動産を売るだけで終わるのですが、不動産投資の場合は、より多くの利益を求めて売買を繰り返していきます。
この「キャピタルゲイン」を行った時のメリットとデメリットは、下記の表の通りとなります。
不動産を売却した時のメリット | 不動産を売却した時のデメリット |
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これらが、「キャピタルゲイン」を行った時のメリットとデメリットとなります。
購入をした後にすぐに売却をしてしまうと、損になる可能性が高いというリスクもあります。
そのため、売却をする時には時期を見極めて、高い価格で取引ができるように注意をしなくてはいけません。
以上が、不動産を売却していく方法のメリットとデメリットについてとなります。
次は、不動産を賃貸に出す方法のメリットとデメリットについてご説明致します。
不動産を賃貸に出す方法
不動産を売却するのではなく、賃貸をすることによって利益を得る方法を「インカムゲイン」といいます。
こちらはマンションなどを購入し、売却をせず賃貸に出して利益を得るため、そういった方面の経営の知識も必要となります。
1度に入る利益は売却をした時の金額に及ばないことが多いですが、毎月決まって収益が発生をする点は魅力的です。
この「インカムゲイン」を行った時のメリットとデメリットは、下記の表の通りとなります。
不動産を賃貸に出した時のメリット | 不動産を賃貸に出した時のデメリット |
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これらが、「インカムゲイン」を行った時のメリットとデメリットとなります。
やはり、空室と天災のリスクは大きな損失を生むことになるため、普段から対策を心がける必要があります。
個人での経営が難しい場合は、不動産管理会社に委託をするという手段を取ることも可能です。
以上が、不動産を賃貸に出す方法のメリットとデメリットについてとなります。
次は、相続をした不動産を売却した時のメリットとデメリットについてご説明致します。
相続不動産の売却について
不動産は相続によって、急に所有権を得る場合があります。
相続で急に不動産の所有権を得た場合は、まずその物件や土地などをどうするのか考えなくてはいけません。
維持費の支払いや管理が難しい時や、親族の方で分割をする時には、売却を行ったほうが相続をスムーズに行えます。
どうすればいいのか悩んでいらっしゃる方は、売却をした時のメリットとデメリットを総合的に考えて、決断をするのもいいかもしれません。
現金化をした場合の主な影響
相続をした不動産を売る場合の主なメリットとデメリットは、下記の表の通りとなります。
相続した不動産を売却した時のメリット | 相続した不動産を売却した時のデメリット |
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これらが、相続をした不動産を売却した時のメリットとデメリットとなります。
1度売ってしまったら取り戻すのは困難になりますので、後で後悔をしないためにも慎重に選択をしましょう。
もしも、売るという選択をした場合は、事前に不動産の相続登記を行っておく必要があります。
相続登記を行っていない不動産は売ることができないため、売却を急いでいらっしゃる方は注意が必要です。
相続登記は個人で行うこともできますが、法律の知識や個人では難しい処理も必要になります。
そのため、登記は専門家の方にお願いをする方も多くいらっしゃるようです。
こういった手続きが困難である場合は、司法書士の方や弁護士の方などにお願いをしたほうが無難です。
以上が、相続をした不動産を売却した時のメリットとデメリットについてとなります。
不動産は売却をすることで得になる時と損になる時がありますので、より利益を増やしたい方は、慎重に行動を行ってください。