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不動産売却時に価格交渉があった時の心構えと効果的な対処法

   

不動産を売却する時には、価格の変更が必要となる場合があります。

やはり、不動産を売却する上で価格は非常に重要であり、不適切な価格を設定してしまっては、売却をするのに時間が掛かる可能性が高まります。

最悪の場合は、長期間不動産が売れ残り、不動産自体の価値も減少をしてしまう危険性があります。

もちろん、長期間売れ残るのは価格だけが原因ではありませんが、不動産を売却する際に注意が必要となるのは事実です。

多くの方は、最初に高めに売り出し価格を設定するようですが、少し高めの価格を設定した場合は、後に値下げをする可能性が高いです。

値下げにつきましては、主に売主の方が値下げをする場合、依頼をしている不動産会社の方から提示をされて値下げをする場合、そして買主の方からの価格交渉によって値下げをする場合の3パターンに分けられます。

基本的に、売主の方が値下げをする場合は、いつでも価格の変更が可能であり、変更に際して特に複雑な規制などもありません。

そのため、その場合は実質的に売主の方が自由に変更をできるといえます。

不動産会社の方から提示があった場合も同様で、決定権は売主の方にあり、ご自身の要望を押し通すことも可能です。

問題は、買主の方から価格交渉があった場合です。

この場合も、それに応じるかどうかは、売主の方に決定権があります。

しかし、こちらは買主の方が関わっておりますので、完全に売主の方の意思で決定をするということは難しいです。

やはり、近年では多くの買主の方が価格交渉を行います。

そのため、この価格交渉が大きく不動産の売買契約の成約率に影響をするといっても過言ではありません。

より成約率を高めるためにも、今回の記事では、この不動産売却時に価格交渉があった時の効果的な値下げ方法についてご説明致します。

その時の心構えや対処法などを記載しておりますので、現在そういった状況にある方やこれから不動産を売却しようとお考えの方は、是非参考にしてください。

それでは、まず不動産売却時の価格交渉についてご説明致します。

目次

不動産売却時の価格交渉について

不動産を売却する際には、不動産の売り出し価格を変更することができます。

価格を変更する理由は幾つかありますが、最も大変なものは買主の方から価格交渉があった場合です。

やはり、不動産は高額な買い物となりますので、多くの買主の方は少しでも安く購入ができるように工夫をします。

もちろん、売主の方の中には「価格交渉は行いたくない」、とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、近年では価格交渉は決して珍しいことではありません。

そのため、価格交渉を拒否ばかりしていては、その不動産が長期間売れない原因にもなります。

必ず価格交渉があるという訳ではありませんが、売主の方は事前に身構えておくことが大切です。

それでは、まず不動産売却時の価格交渉とはどういったものなのかご説明致します。

不動産売却時の価格交渉とは

価格交渉とは、文字通りに不動産の価格について交渉をすることです。

不動産を売却する際には、多くの場合、買主の方から価格交渉があります。

やはり、売主の方が不動産を少しでも高く売却したいと考えているのと一緒で、買主の方も不動産を少しでも安く購入したいと考えております。

もちろん、買主の方から価格交渉があったからといって、必ずそれに応じる必要はありませんが、拒否ばかりをしていては売却が遅れてしまう可能性があります。

やはり、買主の方が価格交渉をするということは、その不動産の購入を真剣に検討しているということです。

なお、買主の方が不動産の価格交渉を行うには、きちんとした手順を踏む必要があります。

まず、その不動産の購入を真剣に検討している買主の方は、不動産会社から「購入申込書」又は「買付証明書」などを作成するように促されます。

この書類には、買主の方の希望条件などを記載することになっております。

主に記載をされている内容につきましては、下記のようになります。

【書類に記載をする内容】
  • 購入希望価格(契約希望価格)
  • 手付金額
  • 融資利用の予定
  • 代金の支払い条件
  • 契約予定日時
  • 引き渡し希望時期
  • 買主の方の住所と氏名
  • 申込書の有効期限
など

なお、これらの内容はあくまで買主の方の希望条件ですので、その買主の方と売買契約を締結するかどうかは売主の方が判断をすることができます。

この書類の「購入希望価格(契約希望価格)」に売り出し価格よりも低い価格を記入されている場合は、買主の方が価格交渉を申し込んでいるということです。
(この記事では価格交渉を主体としておりますが、他の手付金額や代金の支払い条件、契約予定日時なども交渉をされる場合があります)

このように、不動産の価格交渉は、その不動産の購入を申し込んだ時点から開始されます。
(売主の方は、ある程度の最低条件を設定することができ、その条件を満たしていない交渉は、受け付けないようにすることも可能です)

もちろん、この時点で売主の方は買主の方が希望している価格に応じることもできますし、お互いに話し合って価格を決定していくこともできます。

また、あまりにも条件が合わない場合には、この価格交渉を断ることも可能です。

価格交渉の流れにつきましては、下記のようになっております。

【不動産売買時の価格交渉の流れ】

買主の方が提示をした条件を確認して、具体的な交渉をする場合は、売主側の不動産会社の方と、買主側の不動産会社の方を間に挟んで価格交渉を行います。

なお、価格交渉は書面によって行うことが一般的で、直接対面をして行うことは少ないです。

そして、提示をした条件でお互いが合意をした場合は売買契約を締結し、実際に不動産を売買することになります。

時折、「購入申込書」や「買付証明書」を売買契約のものと思われている方もいらっしゃるようですが、買主の方がこの書類を作成したからといって、確実に売買契約に繋がるものではありません。

この段階であれば、まだ買主の方が「購入申込書」や「買付証明書」などを撤回することも可能です。

そのため、価格交渉が長期化してしまったり、双方で揉めたりした時には、そのまま交渉が決裂となる場合もあります。

「購入申込書」や「買付証明書」の内容は、あくまで買主の方の希望条件ですので、その点にはご注意ください。

以上が、不動産売却時の価格交渉とはどういったものなのかについてとなります。

やはり、交渉が上手く進まないようでは、買主の方の興味が競合不動産へと移ってしまう可能性もあります。

これでは、せっかく契約間近に迫っていたのに、また新しい買主の方を探さなくてはいけません。

そのような事態を避けるためにも、価格交渉については事前にしっかりと準備などをしておくことが望ましいです。

なお、価格交渉につきましては、全ての不動産が一様に申し込まれる訳ではありません。

もちろん、ただ単純に反響などの違いによって、そういった差が現れることもあります。

しかし、中には同じような反響の不動産であっても、価格交渉をされやすいものとそうでないものに分かれます。

なぜ、そのような差があるのかといいますと、実は買主の方から値下げを求められやすい不動産には、一定の特徴があるためです。

そのため、それらの特徴に当てはまっている不動産は、特に買主の方から価格交渉を持ちかけられる可能性が高いといえます。

やはり、売却をする前にこれらの特徴を押さえておくほうが価格などの設定も行いやすくなりますので、次は価格交渉をされやすい不動産についてご説明致します。

価格交渉をされやすい不動産

不動産を売却する際には、買主の方からの価格交渉に応じなければならないことがあります。

この価格交渉は、どういった不動産が行われやすいとされているのかご存知でしょうか?

やはり、買主の方も少しでも安い価格で不動産を購入したいと思っております。

特にそういった思いが強い方は、ある程度の基準さえ満たしていれば、買主の方から値下げを要求しやすい不動産を選択する傾向があります。

この価格交渉が行われやすい不動産には、幾つかの特徴があります。

そのため、一定の特徴がある不動産は、より買主の方から価格交渉を行われる可能性が高まります。

一般的には、まず下記のような不動産は価格交渉を行われやすいとされております。

なお、下記の条件に当てはまっている不動産でも、新築で新しいものや個人以外が売り出しているものは例外である場合があります。

【価格交渉を行いやすいとされる不動産の特徴】
  • 売り出してから非常に長い間売れ残ってしまっている不動産
  • 売り出してから2~3ヶ月間ずっと値下げをされていない不動産
  • 複数棟現場で1つだけ売れ残っている不動産
  • 市場が動かない時期や不景気な時期に売り出している不動産、又は、市場が活発に動く時期に売れ残り、効果的な売却時期を逃した不動産
    (市場が活発に動く時期や動かない時期につきましては、お手数をお掛け致しますが、「不動産売却時に効果的な値下げのタイミングと売り出し価格」の記事にあります「不動産の市場が動く時期」の項目をご覧ください)
  • 特殊な事情(デザインの問題や欠陥など)を抱えている不動産
  • 立地などの条件が悪く、決して人気があるとはいえない不動産
    (不動産の人気につきましては、「内覧数」、「問い合わせ数」などから判断が可能
  • 競合不動産が近辺にあり、そちらのほうが価格的に安い不動産
  • 任意売却をしている不動産
  • 相続によって得たもので、扱いなどに困っている不動産
  • 高い階層ではなく、低い階層にある不動産
    (例えば、マンションでは1階にある部屋など)
  • きちんと整備をされていない不動産
    (例えば、全く整地をしていない土地など)
など

このような不動産は、売主の方に対して、多くの買主の方が値下げの価格交渉を行いやすいと感じます。

そのため、これらの特徴に当てはまっている場合は、買主の方からの価格交渉を視野に入れておくほうが無難かもしれません。

やはり、価格交渉が行われやすい不動産は、売主の方が設定をしている売り出し価格で売却をすることは難しいです。

もちろん、売主の方からすればあまり値下げはしたくないかもしれませんが、これらの条件を満たしている不動産は、買主の方にも価格交渉を行いやすいと思われがちです。

それなのに、頑なに価格交渉を拒否し続けてしまっては、買主の方には不信感を与える可能性も高いです。

どうしても、上記の特徴は簡単に対処ができないものばかりです。

やはり、対処ができないのであれば、それなりに買主の方の交渉に応じなければ、売却が困難となる可能性があります。

特に、長期間売れ残っている不動産は、より慎重な行動が必要です。

以上が、価格交渉をされやすい不動産についてとなります。

このように、一定の特徴のある不動産は、価格交渉があることが多いです。

そのため、これらの特徴のある不動産は、価格交渉があることを前提にしておきましょう。

やはり、価格交渉が行われやすい不動産は、最初に設定をした売り出し価格で売却をすること自体が難しいです。

そういった不動産は、価格交渉に備えて最初に少し高めの価格を設定しておくことで、全体的な損失を抑えることが可能です。

そのためには、価格交渉時の値下げ額の相場を知ることが重要となります。

あまり価格交渉で損をしたくない場合は、これを踏まえて最初の売り出し価格を設定することが大切ですので、次は価格交渉時の値下げ額の相場についてご説明致します。

価格交渉時の値下げ額の相場

不動産売却時に価格交渉をされた場合、その価格に応じるかは売主の方次第です。

もちろん、好条件で購入をしてくださる方がいらっしゃれば、その方に売却を行えばお互いに不満なく売買を行えます。

しかし、実際には売主の方本位の好条件で売却を行える可能性は高いとはいえず、多くの場合は買主の方の交渉にある程度は応じることになります。

こういった時に、できる限り損失を抑えたいのであれば、最初の売り出し価格の設定の段階から、工夫をしておくことが大切です。

そのためには、不動産の価格交渉時の値下げ額の相場を知ることが重要となります。

不動産の価格交渉時の値下げ額の相場についてですが、結論から申しますと、まず不動産の価格交渉時の値下げ額に相場は存在しません。

やはり、それぞれの不動産で状態や状況は大きく異なります。

そのため、実際に価格交渉があった場合の値下げ額につきましては、はっきりとした価格を明言することは困難です。

強いて言うならば、買主の方は売り出し価格の端数について価格交渉をされる場合が多いということでしょうか。

例えば、「1,980万円」、「2,580万円」、「3,380万円」では、下記のような価格交渉があるかもしれません。

価格に端数がある不動産の価格交渉の例
売り出し価格 購入希望価格 値下げ額
1,980万円 1,900万円 80万円
1,800万円 180万円
2,580万円 2,500万円 80万円
2,300万円 280万円
3,380万円 3,300万円 80万円
3,000万円 380万円

このように、買主の方は売り出し価格の端数を切った価格で交渉をされることが多いです。

これを「端数切り」といいますが、売主の方はこのような価格交渉があることを視野に入れて、売り出し価格を設定することが望ましいです。

多くの売主の方は、売り出し価格に端数を設定します。

これは、端数(特に「8」や「9」)を設定しておくほうが、安いと感じられるためです。

しかし、不動産を売却する際に端数を設定する理由は、これだけではありません。

これには、上記の理由以外にも、買主の方から交渉をされる価格を予測しやすくする、という理由があります。

なお、上記の値下げ額の大きい価格につきましては、売主の方ご自身が値下げをする場合の値下げ額を例にしております。

なぜ、こちらの価格も記載をしているのかといいますと、売主の方の値下げ額を視野に入れて、価格交渉を行う買主の方がいらっしゃるためです。
(お手数をお掛け致しますが、詳しくは「不動産売却時に効果的な値下げのタイミングと売り出し価格」の記事にあります「効果的な値下げ価格」の項目をご覧ください)

やはり、買主の方は売主の方と同様に、不動産の売買について情報を収集していることが多いです。

そのため、買主の方も売主の方が行う値下げについてご存知である場合があります。

そういった方は、売主の方が値下げを考えている時期に、想定をされている値下げ額を踏まえて価格交渉を行います。

まず、売主の方が値下げを考える時期につきましては、大体、売り出してから「3ヶ月程度」です。

そして、その時に実際に値下げをする価格につきましては、「10%単位」で大きく値下げをすることが重要となっております。

どうしても、これらのことをご存知である買主の方は、このような時期に「10%単位」で値下げをした価格で価格交渉を行う可能性が高いです。

やはり、この時期に価格交渉があった場合は、売主の方も想定をしている値下げですので、その交渉に応じやくなります。

これならば、予想をしている範囲内で価格交渉が行えますので、お互いにデメリットが少なくなります。

よりスムーズに不動産の売買を行うことも可能ですので、これらを踏まえて最初の売り出し価格を設定してみてください。

以上が、価格交渉時の値下げ額の相場についてとなります。

これで、不動産売却時の価格交渉についての項目は全て終了です。

まず、不動産の価格交渉につきましては、これらを抑えておくことが非常に重要となります。

特に、買主の方から値下げを求められやすい不動産の特徴や、価格交渉時の値下げ額の相場につきましては、事前によく検討をしておくほうが無難です。

やはり、不動産の売却自体が初めてという方は戸惑う点も多いかもしれませんが、これらを意識しておくことで随分と気持ち的にも変わってきます。

以前に、価格交渉でトラブルに遭い、また不動産の売却を行う方も、是非こちらを参考にしてください。

なお、価格交渉をスムーズに行うためには、上記のことを意識しているだけでは不十分です。

やはり、これだけではまだ価格交渉時の心構えや交渉術、対処法などは全くご存知ない状態です。

不動産の価格交渉時には、この心構えや交渉術、対処法をご存知であるほうが確実に有利ですので、次の項目からはこれらのことについてご説明致します。

それでは、まず不動産の価格交渉時の心構えについてご説明致します。

不動産の価格交渉時の心構え

不動産の価格交渉は、いい加減な心構えで臨むものではありません。

やはり、価格交渉をするということは、買主の方も真剣にその不動産の購入を検討している段階です。

その真剣な気持ちに対して、いい加減な気持ちで臨んでしまっては、買主の方もいい気はしません。

こういった時、どのような心構えで価格交渉に臨むべきかご存知でしょうか?

当然ですが、ここで買主の方に対して不愉快な態度を出してしまえば、一気に購入意欲がなくなってしまうこともあります。

それでは、せっかくの機会を失ってしまいますし、何よりもその方の気持ちを踏みにじってしまうことにもなります。

やはり、お互いに快く売買を行うためにも、価格交渉時の心構えは非常に大切です。

主に、価格交渉時の心構えにつきましては、下記を意識しておいてください。

【不動産の価格交渉時の心構え】

それでは、これから価格交渉の心構えについてご説明致します。

まず、価格交渉の際に大切なのは、買主の方に交渉に応じる姿勢を見せることです。

交渉に応じる姿勢を見せること

価格交渉は、売主の方がその交渉に応じるのか応じないのかを決めることができます。

そのため、売主の方が価格交渉に全く応じないのでは、根本的に交渉が成立をしません。

やはり、いくらご自身が乗り気でなくても、最初から応じる素振りすら見せないのでは、買主の方にも非常に不快な印象を与えます。

もしかすると、買主の方は納得ができる理由があり、その不動産にその価格を交渉しているのかもしれません。

そういった理由があって価格交渉を申し込んでいるのに、最初からそれに応じないのでは、買主の方にも不快な印象を与えてしまいます。

どうしても、このような状況で価格交渉を断ってしまった場合は、その買主の方が今後にその不動産に興味を持つ機会は極端に減少します。

せっかく強い購入意欲があったのに、これでは売却をする機会を逃したことになります。

近年では、決して買主の方からの価格交渉は珍しくありません。

そのため、買主の方の中には「価格交渉をするのは一般的である」、と思われている方もいらっしゃいます。

それなのに、価格交渉には一切応じないという姿勢では、売却の長期化を招く原因となります。

もちろん、事情などがある場合は別ですが、そうでない方は売却をする時点から「価格交渉はあるもの」という心構えでいることが望ましいです。

中には、「できる限り価格交渉はしたくない」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、ここは応じる姿勢でいるようにしましょう。

価格交渉をしたからといって、必ずその条件に応じる必要がある訳ではありません。

ですので、一度買主の方の条件などを視野に入れ、検討をしてみるということが大切です。

このように、価格交渉があった場合には、交渉に応じる姿勢を見せることが重要となります。

やはり、このような姿勢でいることで、買主の方に誠意を見せることもできます。

もちろん、どうしても価格交渉に応じられないのであれば、最初から断るほうがいい場合もあります。

ただし、それは特別な事情がある場合(絶対に応じられない条件であるなど)で、それ以外の時にはできる限り応じる姿勢を見せましょう。

買主の方との信頼関係を築くという意味でも、きちんとした対応を行うように心がけることが成功の秘訣です。

価格交渉時には、この点を意識しておいてください。

次に、価格交渉の際に大切なのは、無理に意見を通そうとしないことです。

無理に意見を通そうとしないこと

どのような話し合いでも、ご自身の意見だけを通そうとするのは相手の方に不快感を与えてしまいます。

これは、不動産売買でもいえることで、一方的に意見ばかりを押し付けていては交渉が決裂をする原因となります。

そのため、売主の方は買主の方に一方的に意見を押し通そうとしないことが大切です。

やはり、お互いの意見を聞き入れつつ、それを踏まえて話し合いをしていく、という心構えが価格交渉を成功させる秘訣です。

例え、譲れない条件がある場合でも、話し合いをすることで、その考えが変わるかもしれません。

ですので、どんなに譲れない条件があっても、まずは話し合いをして意見をまとめるほうを重視するようにしましょう。

万が一、反対に買主の方が一方的に意見を通そうとする場合は、どうにかしてお互いの意見を尊重する方向に持っていくことが大切です。

ここで、売主の方も冷静さを失ってしまえば、お互いの意見を尊重する機会を失うことになります。

価格交渉で必要なのは、誠意を持って相手の方と接し、お互いの意見を踏まえて話し合うことです。

もちろん、多くの方はそのような状況では不快になってしまいますが、ここで一緒になって一方的に意見を言っては交渉が上手く進みません。

やはり、最終的には売主の方と買主の方の双方が折れて、お互いの中間の条件で売買契約を締結するというのが一般的です。

そのため、お互いが一方的な状態であれば、必然的に価格交渉が決裂をする可能性は高まります。

交渉が決裂をしてしまえば、売主の方は新しい買主の方を探さなければいけませんし、買主の方は新しい不動産を探さなければいけません。

万が一、価格交渉で失敗をした経験があるのであれば、今度はそれらを生かしていくようにしましょう。

このように、価格交渉があった場合には、無理に意見を通そうとしないことが重要となります。

やはり、価格交渉はお互いに感情的になっては、柔軟な対応が難しくなります。

どうしても、価格交渉を行う際には、売主の方と買主の方の考え方が正反対です。

そのため、交渉をスムーズに進めるためには、お互いの意見を取り入れつつ、交渉を行っていくことが最も効果的です。

価格交渉時には、この点を意識しておいてください。

次に、価格交渉の際に大切なのは、不動産会社の交渉力を知ることです。

不動産会社の交渉力を知ること

不動産の価格交渉は、売主の方と買主の方が直接行う訳ではありません。

不動産の価格交渉は、売主の方と買主の方の間に依頼をしている不動産会社の担当者の方が入って、交渉を行います。

そのため、価格交渉時にお互いが直接会って意見を言い合うことは殆どありません。

こうなりますと、交渉が成立をするかどうかは、不動産会社の担当者の方の交渉力も重要となります。

もちろん、売主の方と買主の方は、その不動産会社の担当者の方に意見を言うことはできます。

ただし、その意見がどの程度通るかは、不動産会社の担当者の方の交渉力次第です。

ですので、価格交渉を成功させたいのであれば、依頼をする不動産会社の交渉力も把握をしておくことが大切です。

やはり、不動産会社の担当者の方との信頼関係も重要となりますので、きちんと共同で行動をするという心構えでいることが望ましいです。

時には、不動産会社の方が価格交渉についてアドバイスをくださったり、「このような形で交渉を行いたいのですが、どうでしょうか?」という相談があったりすることもあります。

この時、相手の方の交渉力についてご存知でなければ、方針について売主の方が判断をすることもできません。

価格交渉時の交渉力は、それぞれの不動産会社によって異なります。

不動産の種類によっても、得意不得意がある場合がありますので、慎重に行動をすることが大切です。

もちろん、売主の方が偏りすぎた意見を持っており、その意見を断固譲らないのであれば、どんなに交渉力の高い不動産会社でもお手上げ状態となってしまいます。

このような理由で、不動産会社の担当者の方がお手上げ状態になっているのであれば、売主の方がある程度意見を変える必要があります。

このように、価格交渉があった場合には、不動産会社の交渉力を知ることが重要となります。

もちろん、交渉力が高いからといって、必ず売主の方の望み通りに交渉が進む訳ではありません。

あくまで、売主の方の望み通りに進みやすいということですので、この点にはご注意ください。

しかし、確実に有利であることには変わりありませんので、できるならば情報を集めてから仲介を依頼する不動産会社を決定しましょう。

こちらは、価格交渉時というよりも、依頼をする不動産会社を選ぶ際に、この点を意識しておいてください。

次に、価格交渉の際に大切なのは、焦っている素振りを見せないことです。

焦っている素振りを見せないこと

不動産を売却する際には、早いうちに売却をする必要がある場合があります。

理由は幾つもありますが、任意売却や買い替えを控えているというのが、早期売却が必要となる典型例です。

このように早期売却が必要となった際には、当然に焦りが生じてしまいます。

やはり、早く売却を行わなければならない理由がありますので、当然といえば当然です。

これは、価格交渉があった時も同様であり、その時にも当然に焦りが生じてしまいます。

しかし、この焦りというのは、価格交渉時には非常に大きなデメリットとなります。

どうしても、早く売却をしたいという気持ちが見えてしまえば、買主の方に意見が通りやすいと思われがちです。

そのため、できる限り買主の方に焦っている素振りを見せないようにすることが大切です。

やはり、焦っている素振りが見えてしまえば、売主の方が積極的な交渉に臨むことも難しくなります。

通常通りに価格交渉を進めたいのであれば、できる限りはこういった素振りを見せないという心構えでいましょう。

買主の方がお人好しであれば別ですが、そうでなければ当然にこういった点は狙われるところです。

そのため、とにかく高く売却をしたい方や、価格交渉を有利に進めたいとお考えの方は、特に注意が必要となります。

ただし、焦っているというのを悟られないようにするためだからといって、反対に変な態度となってしまうのも逆効果です。

例えば、焦っているのを悟られないようにするために、強気過ぎる態度となるのは望ましくありません。

やはり、どんなに感情を隠していても、早い売却が必要であるという状況に変わりはありません。

そのため、ここで買主の方が不快に感じる態度を取ってしまっては、完全に悪い方向へと向かってしまいます。

不動産の価格交渉では、とにかく売主の方が誠意のある態度を取ることが大切です。

売主の方が誠意を全く示さないのであれば、一気に買主の方の購入意欲にも影響を及ぼす可能性が高いです。

もちろん、道徳的な意味合いでもきちんと買主の方に誠意を現し、お互いに快い交渉を行えるように心がける必要があります。

あくまで、誠意的な態度を現しつつ、焦っている態度を見せないという点を意識しておいてください。

このように、価格交渉があった場合には、焦っている素振りを見せないことが重要となります。

これは、主に早期売却が必要な方に重要となる心構えですが、普通に売却を行う方にも全く関係がないとはいえません。

やはり、価格交渉時にはあまりご自身の負の感情を表に出さないことが重要です。

「買主の方の条件に全て折れていい」とお考えの方は別ですが、正直、そういった方は少ないです。

そのため、いくら価格交渉が不快であっても、負の感情を表に出さないように注意をしましょう。

価格交渉時には、この点を意識しておいてください。

次に、価格交渉の際に大切なのは、価格交渉を長期化しないことです。

価格交渉を長期化しないこと

どうしても、不動産の価格交渉は、長期化をしてしまうことがあります。

このように、不動産の価格交渉が長期化をした時には、売主の方にも買主の方にもメリットは少ないです。

万が一、売主の方が原因で長期化をしているのであれば、買主の方に大きな迷惑を掛けていることになります。

そのため、何かしら理由があるのであれば別ですが、特にそうでないのであれば、最初から長期を予定して価格交渉を行わないようにする心構えが大切です。

やはり、不動産というのは、次々と新しいものが売り出されます。

時には、近辺に魅力的な不動産が売り出され、更にその不動産は売主の方が売り出しているものと類似をしているという状況に陥ることもあります。

こうなってしまいますと、せっかく価格交渉をしている買主の方も、そちらに興味が移ってしまう可能性が高いです。

これでは、せっかくの売却機会が失われ、その不動産が売れるまでは売却自体が困難となることもあります。

特に、これは不動産投資を行っている方からの関心が高い不動産は、影響を受けやすいといえます。

やはり、不動産投資を行っている方は、「魅力的な不動産を早期に購入したい」とお考えになる方が多いです。

そういった方は、価格交渉が長期化をすることで、その不動産の購入を控える理由となる場合があります。

もちろん、相当に魅力的な不動産であれば別ですが、そうでなければ注意が必要です。

どうしても、必ず売りに出す不動産が魅力的であるとは限りません。

せっかく類似不動産が多い中、ご自身の不動産に価格交渉があったのに、それを無にしては非常にもったいないです。

もちろん、あまりにも悪条件であれば話は別ですが、こういった場合には早期にお互いが納得をできるように交渉を進めてみてください。

このように、価格交渉があった場合には、価格交渉を長期化しないことが重要となります。

やはり、買主の方の中には、早いうちに購入をしたいとお考えの方もいらっしゃいます。

提示をされた条件が非常に悪条件であれば特に影響はありませんが、比較的提示をされた条件が好条件であれば、長期化で交渉が決裂をした時の影響は大きいです。

価格交渉時には、この点を意識しておいてください。

次に、価格交渉の際に大切なのは、不動産をよく把握しておくことです。

不動産をよく把握しておくこと

不動産を売却するとなると、多くの方はきちんと状態などを確認します。

やはり、ここを適当に行ってしまえば、後にトラブルの原因となる可能性もあります。

どうしても、不動産の状態をきちんと把握していなければ、買主の方から質問などがあった時にもスムーズに対応ができません。

特に、購入を真剣に考えていらっしゃる買主の方は、売主の方に対して質問をする機会が増えるものです。

このような時に、不動産について正しく受け答えができなければ、買主の方は不信感を抱いてしまいます。

例えば、売主の方が気付いていない欠陥を買主の方から指摘を受けた場合、どうしても売主の方はその質問の受け答えに戸惑います。

まして、その欠陥を把握していなかったとなれば、買主の方にも更なる不安感を抱えることとなります。

どうしても、「もしかすると、他にも気付かないような欠陥があるのでは?」と思われてしまう危険性もあり、これだけで一気に価格交渉が不利となる可能性もあります。

最悪の場合は、買主の方の購入意欲がなくなり、話が白紙となってしまう危険性もあります。

やはり、売主の方が把握をしていない欠陥が見つかった場合は、価格交渉時に大きく値下げが余儀なくされることも多いです。

これでは、今後の計画などを立てていた際には、一気にその計画が崩れてしまいます。

また、このような状態になれば、買主の方からの信頼も一気に失います。

やはり、買主の方からすれば、売主の方は知らなかったにしても欠陥品をそれなりの価格で購入する危険があったということです。

万が一、既に買主の方が購入をしていれば、「瑕疵担保責任」が発生をします。

そのため、一応購入をしていても売主の方にその欠陥の修理などの費用を請求することはできますが、やはり気分的にはよくないものです。

まして、価格交渉の時点やその前後で発覚をしたのでは、大きく買主の方の気持ちにも影響を与えます。

不動産についてきちんと把握しておく心構えでいれば、このような事態は事前に防ぐことができます。

やはり、買主の方からの信頼を得るためにも、これは重要ですので、ここで適当をしないようにお気を付けください。

このように、価格交渉があった場合には、不動産をよく把握しておくことが重要となります。

なお、この場では価格交渉時のためとしておりますが、不動産の状態は売却前にきちんと確認をしておくことが望ましいです。

そのため、これは価格交渉に備えてというよりも、売却自体に備えてというほうが正しいかもしれません。

これらが、不動産の価格交渉時の心構えについてとなります。

やはり、価格交渉を成功させるためには、このような売主の方の心構えも非常に重要です。

不動産を売却する際には、既に価格交渉を視野に入れておき、このような心構えでいるようにしてください。

それでは、次は不動産の一般的な価格交渉術についてご説明致します。

不動産の一般的な価格交渉術について記載しておりますので、是非参考にしてください。

不動産の一般的な価格交渉術

不動産の価格交渉をする際には、一般的に使われている交渉術が存在をします。

これらの交渉術は、実践までに準備が必要となるものがあります。

そのため、これらは価格交渉が起こる前の段階からご存知であるほうが無難かもしれません。

やはり、事前にご存知であるほうが、しっかりと情報なども収集をすることができます。

もちろん、価格交渉があってから行動を始めても間に合わない訳ではありませんが、十分な量の情報を集め辛くなってしまいます。

何事も準備をすることは大切ですので、事情がない限りは、事前にこれらについて意識をしておいてください。

主に、価格交渉時の交渉術につきましては、下記の点を意識しておくことが大切です。

【不動産の一般的な価格交渉術】

それでは、これから不動産の一般的な価格交渉術についてご説明致します。

まず、価格交渉の際に大切なのは、買主の方について見極めることです。

買主の方について見極めること

やはり、売主の方に個性があるように、買主の方にも個性が存在をします。

そういった個性を見極めることは、価格交渉をする上で非常に重要です。

もちろん、変に相手の方を詮索するのは、多くの方が不快に感じてしまいます。
(元より、買主の方に対して、不動産売却に必要のない情報を集める必要はありません)

そのため、相手の方に不快な印象を与えないように、情報を集めるということが重要となります。

どうしても、失礼と感じられる点もありますが、主に確認が必要となるのは下記の点です。

【買主の方について確認が必要となる点】
買主の方がわざと大きめの値下げ額を提示していないか?
やはり、買主の方の中には、最初にわざと大きな値下げ額を提示する方がいらっしゃいます。
この最初の値下げ額ですが、あまりにも大きな値下げ額を提示する買主の方は、本気でその価格で購入をしようと思っていないことがあります。
「もしかしたら、大きな値下げ交渉にも応じてくれるかもしれない」という、少し期待のような感覚で提示をしていることも多いため、ここはきちんと見極めることが大切です。
どうしても、本気で不相応な程の価格を提示している買主の方とは、それなりに真剣にお互いに話し合いをする必要があります(なぜ、それ程に安く購入したいと思うのか?など)。
この価格を本気で提示をしていない方は、それなりにその不動産を評価している可能性が高く、本気で不相応な程に安い価格を提示している方よりは、話し合いなども進めやすいことが多いです。
また、そういった方は、値下げを断ったからといって、簡単にその不動産の購入意欲がなくなることもありません。
ですので、最初に不相応な程の価格を提示してきた場合は、この点をよく意識しておいてください。
買主の方は金銭的に余裕がある方なのか、反対に金銭的に余裕がない方なのか?
まず、皆さんは「金銭的に余裕がある方」と「金銭的に余裕がない方」のどちらのほうがより高い価格で不動産を購入してくださると思いますでしょうか?
もちろん、例外はありますが、この場合では前者と答える方が多いのではないでしょうか?
やはり、人間は金銭的に余裕があれば、少しなら高くても許容ができます。
反対に、金銭的に余裕がないのであれば、できる限りは安くものを購入しようとします。
そのため、不動産を売却する際にも、できる限り金銭的に余裕がある方と価格交渉をするほうが、交渉がよりスムーズに進みやすいです。
ただし、この時には注意が必要な点もあります。
万が一、買主の方が不動産投資を行っていらっしゃる方であれば、例え金銭的に余裕がある方でも、交渉がスムーズに進まない可能性があります。
やはり、不動産投資を行っていらっしゃる方は、より安く不動産を購入しようとします。
それでは、高い価格で購入をしてくださることは少なく、綿密に相手の方も交渉を行います。
ですので、金銭的に余裕がある方でも、この点をよく意識しておいてください。
価格交渉をしている方はどのようなタイプの方なのか?
買主の方は、全ての方が同じタイプであるとはいえません。
やはり、価格交渉があった際の受け答えは、買主の方のタイプによって変更をしなければいけません。
この見極めは売主の方だけでは非常に困難ですので、殆どの場合は不動産会社の方に協力をしてもらうことになります。
どうしても、価格交渉には時間を掛けられないことが多く、悠長に話し合いを行えません。
そういった時に、買主の方のタイプに反した対応を行っていては、最悪の場合、全く話し合いが進まないという事態にも陥りかねません。
ですので、買主の方とスムーズに交渉を行いたい場合には、この点をよく意識しておいてください。
(なお、タイプ別の具体的な交渉のやり方につきましては、お手数をお掛け致しますが、「買主の方に合った交渉をすること」の項目をご覧ください)
相手の方がどの程度類似不動産についての知識があるのか?
買主の方は、全員が同じ知識をお持ちの訳ではありません。
多くの方は、ご自身が購入を希望している不動産と類似している不動産の情報を一式収集します。
やはり、このようにある程度の情報を集めている買主の方であれば、より好条件の不動産を購入できるように行動をすることが多いです。
そのため、可能であれば売主の方も類似不動産を意識しておけば、それだけで売買の成約率が異なります。
もちろん、これは類似不動産よりも好条件で売却をする場合に限りますが、これは時に非常に効果的な方法となります。
当然に、好条件である不動産は、買主の方から見れば非常に魅力的なものです。
万が一、売主の方が類似不動産よりも好条件で不動産を売り出しているのであれば、買主の方もそこに強く惹かれている可能性があります。
まして、買主の方が類似不動産の情報をご存知であれば、「その不動産をどうしても購入したい」、という気持ちとなっている可能性が高いです。
こういった買主の方には、比較的売主の方が有利に交渉を進めやすくなります。
ですので、類似不動産よりも好条件で売り出している方は、この点をよく意識しておいてください。
以前にも不動産の売買で価格交渉を行ったことがあるのか?
どうしても、不動産投資を行っていらっしゃる方や、以前に不動産を売買した経験のある方は、交渉についてよくご存知であることがあります。
特に、不動産投資を行っていらっしゃる方は、最早価格交渉に慣れている可能性も高いです。
やはり、価格交渉を何度も行ったことがある方に対しては、有利に交渉を進めていくことは困難です。
残念ながら、相手が非常に価格交渉に慣れている方では、ご自身の満足がいくように売却を行うことは難しくなります。
ここで、価格交渉に応じますと、売主の方が損をする可能性が高まります。
そのため、こういった方から価格交渉があり、非常に悪条件であれば、価格交渉を断ることも考える必要があります。
ですので、売主の方も価格交渉に慣れていたり、素晴らしい才能があったりする場合では別ですが、そうでないのであれば、この点をよく意識しておいてください。

これらが、買主の方について見極めが必要となる点です。

価格交渉をする際には、買主の方についてこれらのことを見極めてください。

これらを意識しておくことで、価格交渉を有利に進めやすくなります。

やはり、これらを意識していなければ、いい買主の方と価格交渉をする機会も減ってしまいます。

更に、せっかくいい買主の方がいても見落としてしまう可能性も高まりますので、お気を付けください。

このように、価格交渉があった場合には、買主の方について見極めることが重要となります。

これらをしっかりと見極めることで、やはり、効果的に交渉を進めやすくなります。

もちろん、これらの中には、非常に判断が難しいものもあります。

実際の価格交渉は、多くの場合、不動産会社の担当者の方を通します。

そのため、買主の方のタイプを見極めるためには、不動産会社の担当者の方の協力も必要です。

価格交渉時には、この点を意識しておいてください。

次に、価格交渉の際に大切なのは、買主の方に合った交渉をすることです。

買主の方に合った交渉をすること

不動産の価格交渉を行う際には、売主の方と買主の方のどちらもが価格を提示することができます。

この価格の提示についてですが、これは買主の方のタイプによって対応の仕方を変更することが大切です。

買主の方のタイプは主に2パターンに分けられるのですが、それぞれのタイプで効果的な交渉方法があるということをご存知でしょうか?

多くの場合、最初の価格を提示するのは買主の方ですが、その価格に対して返答をするのは売主の方です。

万が一、その価格に応じられないのであれば、買主の方にその返答を行わなくてはいけません。

その返答をする際には、買主の方に合った返答をする必要があります。

主に、ここでの返答は、買主の方に改めて価格を提示してもらうパターンと、今度は売主の方から価格を提示するパターンの2パターンに分けられます。

まず前者の場合ですが、こちらは買主の方に対して、明確に売主の方から価格を提示しない方法です。

売り出し価格が「3,000万円」の不動産を「2,900万円」で購入したいと交渉があった場合でご説明致しますと、こちらは買主の方が提示をされた価格に対し、最初に「2,900万円では難しいです」と伝えます。

そして、買主の方に「2,900万円では売却は難しいので、もう少し価格を高くしてもらえませんか?」と伝え、また具体的な価格は買主の方に提示をしてもらいます。

こうすることで、まだ買主の方に判断を任せつつ、より高い価格で売却をできる機会を作ることができます。

こちらの方法は、買主の方にどこまでならば価格を下げられるのか知られないというメリットもあります。

その後、買主の方から新たな価格の提示があった場合、その価格が満足いくものであればその価格に応じます。

反対に、まだ高くして欲しい場合は、上記の受け答えを繰り返すこととなります。

万が一、これ以上この方法では値上げをすることが難しくなり、まだ少し希望よりも価格が低いのであれば、今度は違った方法で価格交渉をします。

この場合では、最後には売主の方から価格を提示することが効果的です。

仮に、売主の方は「2,950万円」で売りたいのであれば、ここで買主の方から「それでは2,930万円ではどうでしょうか?」と言われた場合、今度は売主の方から行動を起こします。

その際にも、「もう少し高くしてくれないでしょうか?」と気持ちを伝え、売主の方から「2,950万円であれば、こちらも契約できます」と切り出します。

このようにすることで、売買契約を締結しやすくなります。

これが、前者の場合となります。

次に、後者の場合ですが、こちらは買主の方に対して、明確に売主の方から価格を提示する方法です。

こちらも、まずは買主の方が提示をした価格に対し、最初に「2,900万円では難しいです」と伝えます。

そして、買主の方に「2,900万円では売却は難しいので、2,950万円であれば売却をできます」と伝え、具体的な価格を売主の方が提示をします。

こうすることで、どこまで値下げができるのかは買主の方に知られてしまいますが、反対からいえば、買主の方へ値下げの許容範囲を伝えることができます。

そのため、買主の方はそのラインで納得ができればすぐに購入をすることができ、お互いに快く売買をしやすいというメリットがあります。

こちらは、最初から値下げができるラインを伝えておりますので、買主の方は「これが最低ラインなのであれば、これで購入をしてしまおう」と思いやすくなります。

前者の場合とは異なり、最低ラインを探る必要がありませんので、価格交渉の短縮にも繋がります。

これが、後者の場合です。

前者はしっかりと価格交渉をしたい買主の方に効果的であり、後者は細かく売却できる価格の最低ラインを探っている方に効果的な方法となります。

是非買主の方のタイプによって、上手くこれらを使い分けてください。

このように、価格交渉があった場合には、買主の方に合った交渉をすることが重要となります。

やはり、買主の方は、本当にそれぞれの方でタイプが異なります。

そのため、効果的に価格交渉を行うには、ここをしっかりと使い分けることが大切です。

価格交渉時には、この点を意識しておいてください。

次に、価格交渉の際に大切なのは、業者の方との信頼関係を築くことです。

業者の方との信頼関係を築くこと

価格交渉をする際には、売主の方と買主の方が直接会って話し合いをする訳ではありません。

価格交渉は、不動産会社の担当者の方がお互いの間に入って、話し合いを進めていきます。

そのため、価格交渉をする際には、依頼をしている不動産会社の方との信頼関係が非常に重要となります。

やはり、売主の方と不動産会社の担当者の方との信頼関係が築けていないのでは、トラブルの元にもなりかねません。

もちろん、信頼関係がないからといって、不動産会社の方が価格交渉時に積極的に行動をしてくれないという訳ではありません。

しかしながら、売主の方の意向などがきちんと疎通をしない可能性が高まりますので、結果的に積極的に行動がし辛くはなります。

どうしても、売主の方の意向などが上手く疎通をしていなければ、不動産会社の方も発言に制限が掛かります。

やはり、売主の方と疎通をしていないのでは、買主の方から意見があった時に、すぐに対応をできないこともあります。

そういった時には、一度売主の方に確認をするか、不動産会社の方が独断で答えるしかなくなります。

これでは、時間が掛かりますし、不動産会社の方と考え方が異なれば、それだけでトラブルの原因となることもあります。

もちろん、判断が難しいことは、不動産会社の方も売主の方に確認を取ることが殆どです。

ただし、これはきちんとした不動産会社の話であり、悪質な業者では勝手に話を進めることがあります。

その際、売主の方に対しては納得ができるような理由で説得をすることが多いため、自然とその不動産会社の意向となる可能性も高いです。

中には、ひたすらに早期での売却のみを重視するような不動産会社も存在をし、そういった業者はまず真剣に売主の方のことを考えてはくださいません。

そういった不動産会社は、言葉巧みにそちらの意向に仕向けていきます。

こういったことがないようにするためにも、依頼をする不動産会社はしっかりと選び、信頼関係を築いておくことが大切です。

このように、価格交渉があった場合には、業者の方との信頼関係を築くことが重要となります。

やはり、不動産会社の方との信頼関係が築けていないのでは、業者の方との話し合いでもスムーズに意見を交わし辛いです。

まして、お互いに意見が分かれている場合などは、真剣に話し合って意向を決定する必要があります。

このような時にも、きちんと信頼関係が築けているほうが、スムーズに話し合いを行いやすいです。

価格交渉時には、この点を意識しておいてください。

次に、価格交渉の際に大切なのは、価格交渉の相手を限定しないことです。

価格交渉の相手を限定しないこと

価格交渉時に複数人の購入希望者の方がいらっしゃる場合、この中のどなたと価格交渉を行うかは売主の方次第です。

もちろん、全ての方と価格交渉を行うこともできますし、一部の条件の方とだけ価格交渉を行うこともできます。

そのため、複数人の購入希望者の方がいらっしゃる場合は、できる限り買主の方の条件のほうにも目を通しておくことが大切です。

時折、複数人の購入希望者の方の中に、一際好条件の方がいらっしゃることもあります。

そういった時には、その方を重要視して、価格交渉を行うことになります。

なお、価格交渉は「購入申込書」などを作成した順番で行います。

そのため、その方が一番手の方であれば、その方と売買契約を締結する可能性が高いです。

万が一、売買契約を締結した場合は、その他の方とは価格交渉を行いません。

しかし、その好条件の方よりも前に価格交渉を申し込んでいる方がいらっしゃれば、まずはその方へきちんとした対応をしなくてはいけません。

どうしても、好条件だからといって他の方とは全く契約の意思がないというのは、他の購入希望者の方に対して非常に失礼です。

やはり、相手の方は購入をする意思があるため、価格交渉を申し込んでいるのです。

それなのに、他に好条件の方がいるからといって、誠意もなく接していては問題があります。

まともに価格交渉を行うつもりがないのであれば、最初から価格交渉自体を断るほうが、まだ納得もされやすいです。

こういった場合の断り方なのですが、「価格交渉は無理です」とだけ伝えるよりも、どうして価格交渉が行えないのかをきちんと伝えることが望ましいです。

この時、素直に「他に好条件で購入をしてくださる方が……」と説明をすることで、意外にもいい方向に向かう場合もあります。

実際に、上記のように説明を行ったことで、他の購入希望者の方が「それでは、こちらは○○○万円(好条件以上に価格)で購入をしますので……」、と申し出てくださり、結果的にもっと好条件で売却ができた方もいらっしゃいます。

そのため、例え好条件の方がいらっしゃっても、このように対応をすることで、より好条件で売却をすることができる場合があります。

このように、価格交渉があった場合には、価格交渉の相手を限定しないことが重要となります。

絶対にその方以上の条件はない、という場合は別ですが、基本的には全ての買主の方に対して、それなりの対応を心掛けましょう。

やはり、より高い価格で購入をしてくださる方がいらっしゃれば、その方に売却をするほうが利益も大きくなります。

価格交渉時には、この点を意識しておいてください。

次に、価格交渉の際に大切なのは、メリットばかりを伝えないことです。

メリットばかりを伝えないこと

やはり、どのようなものでも、いい点と悪い点が存在をします。

それは、不動産も同様であり、必ずどのような不動産でもメリットがあります。

例えば、立地がいい、不動産自体が魅力的、あまり期間の経っていない不動産であるなど、これらは買主の方からしても魅力的な部分です。

問題は、これらをどのように伝えるかですが、適度に買主の方にこれらを伝えるのであればそれは効果的です。

時折、メリットだからといって、しつこくそこを買主の方に伝える方がいらっしゃいますが、これは逆効果です。

やはり、買主の方も一度教えてもらっていることなどを売主の方から何度も言われては、少ししつこく感じてしまうことがあります。

皆さんは、ご自身が既にご存知であることをしつこく第三者の方から言われた場合、どのように感じますでしょうか?

もちろん、中には全く気にならない方もいらっしゃいますが、多くの方は少ししつこく感じてしまうと思います。

また、しつこくメリットを伝える弊害は、これだけではありません。

あまりにもしつこくメリットばかりを伝えていては、買主の方に「押し売り」のような感覚も与えやすいです。

やはり、本当にいいものであっても、「押し売り」であるものは好印象を持ち辛くなります。

そのため、まず、最初にメリットを押していったとしても、何度もしつこくそこばかりを押さないようにすることが大切です。

最初にきちんと相手の方に説明をしたのであれば、十分に相手の方には伝わっていることが多いです。

ですので、後に買主の方から質問があった場合や、明らかに忘れてしまっている場合には、しっかりとまたメリットを伝えるようにしましょう。

くれぐれも、価格交渉時に不動産会社の担当者の方に、同じメリット、又は、メリットばかりを伝えて欲しい、と要望をしないようにご注意ください。

このように、価格交渉があった場合には、メリットばかりを伝えないことが重要となります。

もちろん、いい点はより伝えたいと思いやすいですが、過度にアピールをするのは控えるようにしなければなりません。

相手の方のタイプによっては、何度もメリットを押すことで、購入意欲を刺激することができるのは事実です。

そのため、結局大切なのは相手の方のタイプを知ることでもありますので、この点も意識が必要です。

価格交渉時には、これらの点を意識しておいてください。

次に、価格交渉の際に大切なのは、今までのデータを参考にすることです。

今までのデータを参考にすること

皆さんは、不動産を売却する際に、類似不動産や近辺の不動産がどの程度の価格で売却できているのか事前に調査をしていますでしょうか?

やはり、これらのデータは、ご自身の不動産を売却するのにも深く関わってきます。

どうしても、このようなデータをご存知ないのであれば、ご自身の不動産の売り出し価格の設定にも苦労をします。

また、これらをご存知でなければ、価格交渉時に大体どの程度の値下げが予想をされるかも判断ができません。

中には、こういった情報を集めることは難しいと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にはそこまで苦労をするものではありません。

実は、多くの不動産会社は、以前の不動産売買のデータなどを保管しております。

そのため、情報の収集が難しい時には、不動産会社の方に尋ねることで、大体の相場などを知ることができます。

万が一、ご自身の類似不動産や近辺の不動産が、価格交渉によって「100万円」を値下げしていることが多いのであれば、それが価格交渉時の基準となります。

そういった場合には、大体、ご自身の不動産も価格交渉時に「100万円」程度の値下げをすることを想定しておいてください。

このように、価格交渉があった場合には、今までのデータを参考にすることが重要となりますが、こちらは価格交渉時というよりも、最初の売り出し価格の設定時から注意が必要となります。

そのため、最初の売り出し価格の設定時から、これらのことを意識しておきましょう。

やはり、値下げを考慮した価格を設定していなければ、価格交渉がスムーズに進み辛いです。

もちろん、ご自身の方針によっては、最初からある程度値下げをして価格を設定するのも悪い訳ではありません。

ただし、後に価格交渉に応じるつもりの方は、殆ど最初から値下げは行いません。

ですので、後に価格交渉をするつもりでいる方は、この点にご注意ください。

これで、不動産の一般的な価格交渉術についての項目は全て終了です。

価格交渉をする時には、これらを意識して、スムーズに話し合うことを心がけましょう。

なお、これまでの心構えや交渉術につきましては、主に一般的な価格交渉があった時のものとなります。

一般的な価格交渉とは、売主の方が想定内の価格交渉をされた場合を意味します。

実際の価格交渉時には、このように想定内の出来事ばかりではありません。

やはり、時には想定外の出来事が起こる場合もあり、こういった時にはこれらの心構えや交渉術では対応がしきれない可能性があります。

そのため、今度は想定外の出来事への対処法についてご説明致します。

想定外の出来事への対処法

残念ながら、価格交渉は必ずスムーズに話し合いを行える訳ではありません。

どうしても、人間にはそれぞれの方で個性があり、その相性が悪い場合などもあります。

そういった方と価格交渉を行う場合は、様々なトラブルが発生をする可能性が高いです。

やはり、こういった価格交渉時のトラブルにも、それぞれに対処法が存在をします。

これらをご存知であれば、より価格交渉時にスムーズに対応を行いやすくなります。

この項目でご紹介する対処法につきましては、下記のようになっております。

【想定外の出来事への対処法】

もちろん、これらをご存知であれば確実にトラブルを回避できる訳ではありませんが、是非参考にしてください。

それでは、まず値下げが大き過ぎる場合の対処法についてご説明致します。

値下げが大き過ぎる場合の対処法

不動産の価格交渉時には、予想以上の価格交渉がある場合があります。

もちろん、予想以上の値下げに理由があれば、それに応じざるをえません。

やはり、それなりに値下げが必要となる理由があるのにも関わらず、売主の方の意見を尊重していては、当然に話し合いは進みません。

これは、長期間売れ残ってしまう原因でもありますので、この状況では、買主の方の条件に折れるほうが無難です。

問題は、ほぼ適正な価格を設定している場合です。

売主の方がその価格で売却をしてもいいのであれば話は別ですが、やはりできる限り利益を出したいというのが多くの売主の方が思うことです。

そのため、こういった価格交渉があった時には、最初に買主の方にきちんと価格について聞いてみることが大切です。

そこで、本当に納得ができる理由があるのであれば、そこでお互いに納得をして価格を決定できます。

万が一、理由を聞いても納得ができず、どう考えても価格が安すぎるのであれば、ここは素直に買主の方に「申し訳御座いませんが、その価格では難しいです」と伝えるようにしましょう。

もしくは、価格交渉自体を行わなくてもいいのであれば、その価格交渉を断るのも1つの手段です。

ここで、買主の方に曖昧な態度をしていては、相手の方に対しても迷惑が掛かってしまいます。

やはり、売主の方に全く売却をする意思がない時には、きちんとそれを伝えなくてはいけません。

そうすることで、買主の方が価格をもう少し検討し直すこともありますし、購入意欲がなくなり、価格交渉が終了をすることもあります。

どうしても、曖昧な態度では、買主の方も次の行動に移すことができません。

絶対にその価格では売却ができないのであれば、できる限り早めに買主の方にそれを伝えるようにしてください。

以上が、値下げが大き過ぎる場合の対処法についてとなります。

もちろん、その価格では応じられないことをはっきりと伝えるのは、勇気がいることではあります。

そのため、事前にこういった時に備えて、どのように断るのかを決めておくといいかもしれません。

ここで、買主の方が不快に感じるような断り方をしては、トラブルの原因にもなります。

例え、相手の方がしつこく価格交渉を行ってきたり、不快な理由を提示して価格交渉をしたりしてきたとしても、決して感情的にならないように注意が必要です。

そういった時にも、どのように対応をするのか事前に決めておくことで、冷静に対応をすることができます。

値下げが大き過ぎる場合には、このように対処をしてください。

それでは、次は長期化しそうな場合の対処法についてご説明致します。

長期化しそうな場合の対処法

不動産の価格交渉は、それぞれの方で話がまとまるまでの期間が異なります。

この時、計画性があるのであれば、ある程度の期間話し合いを行ってもトラブルなどは少ないです。

やはり、ある程度予想をしているのであれば、それなりの対応をしていることが多いため、後に後悔をする可能性は低いです。

問題は、ご自身が予想をしていないのに、価格交渉が長期化をしてしまった場合です。

価格交渉が長期化をしてしまう原因は幾つかありますが、主には下記の4点が原因となることが多いです。

【価格交渉が長期化してしまう原因】
  • 無理な価格交渉によって、長期化する。
  • 怠慢な行為を行った結果、長期化する。
  • お互いの意見がまとまらず、長期化する。
  • 不動産会社の方との疎通が上手くいかず、長期化する。

これらは、売主の方がある程度対処をするだけで、解決ができるものもあります。

もちろん、簡単に解決ができないものもありますが、注意を払うことでその危険性を抑えることはできます。

主な解決策につきましては、下記のようになっております。

【価格交渉時に長期化をする時の対処法】
無理な価格交渉によって、長期化する。
やはり、売主の方と買主の方がお互いに無理な価格交渉をしていては、話し合いが長期化をする原因となります。
もちろん、あまりにも条件が悪ければ、その時点で売買の意欲がなくなることもありますが、そうでない時には注意が必要です。
なお、こちらの対処法につきましては、お手数をお掛け致しますが、「値下げが大き過ぎる場合の対処法」の項目にてご説明しておりますので、そちらをご覧ください。
怠慢な行為を行った結果、長期化する。
どうしても、多くの方は日常生活や仕事などを同時に行いながら、不動産を売却します。
そのため、不動産の売却のほうに注力をできない方もいらっしゃいます。
しかし、その影響であったとしても、怠慢な行動を取ってしまっては、それだけで価格交渉が長期化をする原因となります。
やはり、買主の方からの意見や交渉に対して、その返答に必要以上の時間を掛けていては、それだけで無駄な時間が経ってしまいます。
こういったことで、買主の方の購入意欲がなくなってしまうこともありますので、それでは非常にもったいないです。
また、どうしてもその不動産を購入したい買主の方は、ずっと売主の方からの返答を待っている状態となります。
これでは、非常に相手の方に対しても失礼な行為ですので、お忙しい方もスムーズに対応をするように心がけることが大切です。
お互いの意見がまとまらず、長期化する。
比較的、スムーズに話し合いが行えていても、最終的な段階でお互いに意見がまとまらないのでは、価格交渉が長期化をする原因となります。
あと少しで話がまとまりそうなのに、意外とそこで時間が掛かるのは、お互いがあと少し好条件にできないか、という感覚でいることが多いです。
それは、価格交渉時には多くの方が持っている感情です。
ただし、万が一既に価格などがご自身の想定範囲内であるのに、より高く売却をしようとしている場合は、売主の方が相手の方の条件に折れることも必要です。
確実に粘っていけば大丈夫と確信があるのであれば別ですが、そうでなければ、相手の方の意見に折れることも大切です。
不動産会社の方との疎通が上手くいかず、長期化する。
価格交渉が長期化をする原因に、不動産会社の方が関係をしている場合があります。
これは、主に不動産会社の担当者の方と考え方が異なっている方が該当をする可能性が高いです。
やはり、考え方が異なってしまえば、それだけで方向性が異なってしまいます。
こういった事態を避けるためにも、価格交渉時には、まず不動産会社の担当者の方とはしっかりと話し合っておく必要があります。
価格交渉時には、買主の方だけではなく、不動産会社の担当者の方ともしっかりと話し合いを行うことが大切です。

万が一、ご自身に当てはまっているものがあれば、これらの対処法を試してみてください。

せっかくの価格交渉を無駄にしないためにも、これらを意識しておくことは非常に大切です。

いつも価格交渉が長期化をしてしまう方は、特にこれらのことを注意する必要があるかもしれません。

以上が、長期化しそうな場合の対処法についてとなります。

やはり、価格交渉時に必要以上に交渉期間を長期化させても、あまりメリットはありません。

何かしらの計画があるのであれば別ですが、長期化をしたくない時には、事前にこれらを意識しておくほうが無難です。

価格交渉が長期化しそうな場合には、このように対処をしてください。

それでは、次は業者が積極的でない場合の対処法についてご説明致します。

業者が積極的でない場合の対処法

不動産売却時の価格交渉は、売主の方の心構えなどが大切であるのは事実です。

しかし、実際に買主の方と直接会って価格交渉を行う訳ではありません。

多くの場合、価格交渉時には売主の方と買主の方との間に、仲介を依頼した不動産会社の担当者の方を通して話し合いを進めます。

そのため、売主の方の心構えと同じ位に、その不動産会社に在籍をしている方の意識も大切になります。

やはり、仲介を依頼した不動産会社自体が、あまり売却に熱心でない場合は、価格交渉時にもあまり熱心に対応を行ってくださらないことが多いです。

まして、こういった不動産会社は、時には非常に言葉巧みに納得ができるような理由をつけて、業者本位の売却を行おうとする危険性もあります。

こうなってしまいますと、最早売主の方の意思よりも、不動産会社の意向で売却を行ってしまうこととなります。

不動産を高く売却したいのであれば、やはりここをしっかりと見極めることが重要です。

そのアドバイスが本当に的確なものなのか、それとも、不動産会社の都合に合わせているだけなのか、慎重に判断をしていきましょう。

また、悪質な不動産会社に仲介を依頼しないためには、根本的にまずはこういった業者に仲介を依頼しないことが大切です。

そのため、こういった場合の具体的な対処法は、仲介を依頼する前から情報を収集して、そういった悪質な業者と契約をしないように注意をすることです。

どうしても、一度そういった不動産会社に依頼をしてしまえば、それだけで売却期間自体も長くなります。

やはり、不動産は時間が経つにつれて価値が下がるものですので、売却が長期化をすることで多くのデメリットも発生をします。

近年では、非常に多くの不動産会社が存在をしており、それぞれで特徴も異なります。

くれぐれも、悪質な不動産会社に仲介を依頼しないように、お気を付けください。

以上が、業者が積極的でない場合の対処法についてとなります。

やはり、しっかりと仲介を依頼する不動産会社を選択することは、価格交渉時だけではなく、より多くの場面で重要となります。

他の記事でもご紹介しておりますが、とにかく不動産を売却する上では、不動産会社選びが重要となります。

そのため、こちらは価格交渉時だけではなく、不動産の売却を考えている時点で、この点を意識しておいてください。

それでは、次は契約を急かされた場合の対処法についてご説明致します。

契約を急かされた場合の対処法

不動産を売買するためには、売主の方と買主の方が売買契約を締結しなければいけません。

時折、価格交渉があった時に、不動産会社の方が早く売買契約を締結するように急かしてくる場合があります。

もちろん、的確にそういったアドバイスをしてくださっていることもあるのですが、中には無理矢理に契約を急かしている不動産会社も存在をします。

やはり、早く売買契約を締結すれば、不動産会社の広告や価格交渉時の手間などが軽減をされます。

更に、不動産会社は売買契約が成立をしなければ、仲介手数料が発生をしません。

こういった理由から、悪質な不動産会社は、早急に売買契約を締結させたいと考えます。

こういった不動産会社は、まず業者の利益しか考えておりません。

そのため、不動産会社から契約を急かされた場合は、本当に売買契約を早くするほうがいいのか、ただ単に売買契約を急かしているだけなのか、きちんと判断をすることが大切です。

こういった、悪質な手法を使っている不動産会社は、ある程度関わっていけば判断ができます。

その際に、確認が必要な点は、売主の方ご自身の売却方針についてです。

やはり、任意売却や買い替えなどの問題を抱えている売主の方は、ご自身にも少なからず焦りが生じます。

このように、売主の方に焦っている気持ちがあるのであれば、これは不動産会社の方も売主の方の意思を尊重していると受け取れます。

また、その不動産は非常に反響がなく長い間売り出しており、やっと購入希望者の方が1人現れた、というような状況であればこちらも納得ができます。

上記のような状況であれば、例え売買契約の締結を急かしていても、的確なアドバイスである可能性が高いです。

問題は、売主の方がそこまで早い売却を望んでおらず、それなりに不動産に反響もあるのに、価格交渉を申し込んだ一番手の方(別段条件などもよくない)との売買契約を急かしている場合です。

上記のような状況で、売買契約の締結を急かしているのであれば、その不動産会社は悪質な業者である可能性が高いです。

もちろん、売買契約を急かしている理由を聞かなければ確実と判断はできませんが、こういった時にはご注意ください。

それなりの理由がある場合でも、まずはそれを鵜呑みにせず、ご自身できちんと調査をすることも大切です。

まず、それなりに反響があるのであれば、本当にその方と売買契約を締結しないと損になるのかを考えます。

そして、特にそういった訳ではない場合で、早期売却が必要ないのであれば、無理にその方と売買契約を締結する必要はありません。

これらの点を意識してみて、本当に不動産会社の方が的確なアドバイスをしてくださっているのであれば、それに応じるようにしましょう。

やはり、損になってでも、不動産会社の意向に沿うという方は少ないです。

万が一、それでその不動産会社との関係が悪化をするのであれば、そこは本当に親身になっていないという証拠でもあります。

もちろん、的確なアドバイスを無視し、状況が悪化したことに対して文句を言ったのであれば別ですが、そうでないのであれば、他の不動産会社に依頼をするようにしてください。

以上が、契約を急かされた場合の対処法についてとなります。

このように、不動産会社が売買契約の締結を急かした場合でも、冷静な対応が大切です。

本当に契約を急ぐ必要があるのか、と考えて、それから慎重に行動をするようにしましょう。

価格交渉時に売買契約の締結を急かされた場合は、このように対処をしてください。

それでは、次は交渉に慣れている方への対処法についてご説明致します。

交渉に慣れている方への対処法

不動産の価格交渉時には、どうしても交渉相手が素人ばかりとは限りません。

まず、以前に不動産の取引経験がある方は、既に不動産の価格交渉を経験している可能性が高いです。

やはり、売主の方が初めて価格交渉をするのであれば、そういった方と価格交渉をすることで、不利となる場合があります。

特に、不動産投資などを行っている方は、多くの場合、何度も価格交渉を経験しているといえます。

そういった方は、既に効果的な価格交渉のやり方をご存知であり、不動産会社の方とも顔見知りである可能性があります。

そのため、上記のような方とは、売主の方が有利に交渉をすることは非常に困難です。

もちろん、売主の方も何度もこういった取引経験があるのであれば別ですが、一般的にそこまで不動産を売買する経験は一生のうちにありません。

以前に、何度も不動産を売買していらっしゃる方であれば、正直その方はプロに近いです。

不動産投資は、より安い価格で不動産を仕入れて、それを上手く活用することで利益を出します。

ですので、特に不動産投資歴が長い方は、価格交渉についても慣れている方が多くなります。

そういった方とまともに話し合っていても、相当に売主の方に才能がない限りは、上手く交渉を進めることは不可能です。

そのため、相手の方が価格交渉に慣れている方であれば、その方と価格交渉をすることはあまり望ましくありません。

価格交渉に慣れている方の見分け方ですが、正直、売主の方だけで判断をすることは非常に難しいです。

このように、買主の方について売主の方だけで判断をするのが難しいのであれば、不動産会社の方に尋ねれば、どのような方なのか教えてくださる場合があります。

ここでいう「どのような方」というのは、その方の不動産売買の経験を意味します。

同じ不動産会社で毎回売買を行っている方限定ではありますが、これで相手の方がどのような方なのかを知ることができます。

そして、圧倒的にご自身が不利であり、購入希望条件もあまりにも厳しいのであれば、その方からの価格交渉は断るほうが損も少なくなりやすいです。

一般的な方がそれなりの条件を提示しているのであれば、まだ断る必要はありませんが、このような方に対してはより慎重に行動をすることが大切です。

また、少し話が変わってしまうのですが、現在では不動産の価格交渉を専門の業務として扱っていらっしゃる業者が存在をします。

こういった業者は、成功報酬や仲介手数料を買主の方からもらうことで、その方に代わって価格交渉を代行します。

こちらを利用すれば、一般的な買主の方でも、プロのように値下げの交渉をすることが可能です。

こういった場合も、売主の方が有利になることは難しく、上手く相手のペースとなる可能性が高いです。

そのため、価格交渉時にはこちらにも注意をしておいてください。

万が一、売却をすることを前提にそういった方と価格交渉をする場合は、それなりに対処法を考えておかなくてはいけません。

中には、ご自身の交渉力を磨けばいい、とお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、正直これはお勧めできません。

やはり、素人の方の交渉能力は、すぐに向上をするものではありません。

一応、事前に勉強をすることはできますが、こういったことは実践なしでは能力が向上をし辛いです。

どうしても、売主の方の機転や対応力も大切になりますので、これらは勉強をしたからといってすぐに培われるものではありません。

ですので、正直なところ、急に売主の方が勉強をして対応をするというのは、あまり望ましい対処法ではありません。

それでは、どうすれば対処ができるのかということですが、これは同じくプロの方に力を借りるというのが最も有効的な対処法です。

そのため、こういった場合は、依頼をしている不動産会社の方に力を借り、それなりにアドバイスを頂きながら、交渉をしていくということが最も有効的な対処法です。

もちろん、全てを丸投げしてしまうのはよくありませんが、こういった時には不動産会社の方の力も最大限に借りて対抗をしていきましょう。

以上が、交渉に慣れている方への対処法についてとなります。

これで、想定外の出来事への対処法についての項目は全て終了です。

このように、想定外の出来事が起こった場合には、それなりの対処法を実践する必要があります。

こちらは、基本的に不動産会社の方ときちんと話し合いをしたり、相談をしたりすることで回避をできるものが多くなっております。

やはり、そこからも分かるように、不動産の価格交渉時は、不動産会社の方と良好な関係を築いておくことが重要です。

これは、不動産を売却するのであれば、全ての方にいえることです。

なお、今までの内容は全て不動産会社に仲介を依頼した場合となっております。

確かに、この価格交渉は、不動産を仲介で売却する場合に深く関係があるのは事実です。

しかし、実際には買取で不動産を売却する際にも、この価格交渉が必要となる場合があるということをご存知でしょうか?

やはり、買取で不動産を売却する際にも価格交渉は重要となりますので、今度は買取で売却をする際の価格交渉についてご説明致します。

買取で売却をする際の価格交渉

不動産売却時には、不動産会社に不動産を買い取ってもらう売却方法があります。

この売却方法を「買取」といい、仲介で売却をした時よりも売却価格が安くなりやすいのですが、すぐに現金化できることが多く、手間などがかからないというメリットが存在をします。

やはり、不動産会社にそのまま買い取ってもらいますので、短期間で現金化をしたい場合には有効的です。

この売却方法を選択した時、仲介と同じように価格交渉を行うことができるのか疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

どのような場合でも、できる限り高い価格で不動産が売れるに越したことはありません。

そのため、不動産会社の方を相手に価格交渉ができるのであれば、是非とも活用をしていきたいところです。

価格交渉を行うためには、根本的に不動産会社の方とこういった交渉ができるのかを知る必要があります。

やはり、これらは売却をする前からご存知であることが望ましいので、まずは不動産会社との価格交渉についてご説明致します。

特に、買取で不動産を売却しようとお考えの方は、参考にしてください。

不動産会社との価格交渉について

今までの内容は、全て「仲介」で不動産を売却するというのが前提でした。

これまでにご説明致しましたように、仲介で不動産を売却するのであれば、殆ど価格交渉が起こります。

そのため、仲介で不動産を売却する際には、事前に価格交渉についてある程度勉強をしておく必要があります。

それでは、もう1つの売却方法である「買取」を選択した場合は、どうなのでしょうか?

結論から申しますと、不動産を買取で売却したとしても、こちらも価格交渉をすることは可能です。

ただし、仲介で不動産を売却した時とは、異なる点が幾つか存在をします。

まず、こちらは価格交渉をする相手は、不動産会社の方となります。

そのため、買取では仲介のようにご自身の意向で、不動産会社の方が動いてくださるということはありません。

こちらの場合は、不動産会社が買主の方ですので、当然に向こうもできる限り損がないように不動産を購入しようとします。

ですので、仲介の時ほど不動産会社の方に価格面で相談をしたり、一緒に調整をしたりというようなことは望めません。

あくまでも、不動産会社の方との話し合いとなりますので、仲介の時のような感覚ではいないようにしましょう。

やはり、売主の方から価格交渉を持ちかけることが多いので、この点も仲介時とは異なる点です。

上記のように、同じ不動産売却時の価格交渉であっても、売却方法が買取か仲介かによって、異なる点が幾つも存在をします。

特に売却方法にこだわりのない方は、こういった面も含めて、どちらを選択するのか決めてみてください。

以上が、不動産会社との価格交渉についてとなります。

このように、買取を選択した場合でも価格交渉は行えますが、仲介の時よりも価格交渉が行い辛いです。

やはり、仲介で売却をする際には、ある程度売主の方の売り出し価格も価格交渉時に考慮されます。

これは、買取にはない魅力の1つです。

どうしても、買取を選択した場合には、不動産会社の方の査定価格から価格交渉を始めます。

そのため、買取を選択した上でできる限り高く売りたいのであれば、査定価格なども考慮をする必要があります。

不動産の査定価格は、それぞれの不動産会社で異なることが殆どです。

もちろん、査定価格が高いからといって、すぐそこの不動産会社に売却をするのもよくありません。

この時には、査定価格と価格交渉のしやすさを考慮して決定をする必要がありますので、次は査定価格と価格交渉の関係性についてご説明致します。

査定価格と価格交渉の関係性

不動産会社に不動産を売却するのであれば、まず意識が必要なのは査定価格です。

この査定価格が、その不動産を実際に買い取った時の価格となります。

査定価格は、それぞれの不動産会社で異なっており、それが高い不動産会社ほど売却価格は高くなります。

買取査定を行うことでこの査定価格を知ることができ、近年では殆どの不動産会社は、無料で査定を行ってくださいます。

やはり、買取の場合はこの査定価格を比較し、より高く買い取ってくれる不動産会社を探すことが大切です。

ただし、価格交渉を行いたい方は、ここだけを意識するだけでは不十分です。

確かに、査定価格は買取を選択する上で非常に重要なものなのですが、価格交渉を行いたいのであれば、そちらも意識をして売却をする不動産会社を選択しなければいけません。

例えば、いくら査定価格が高い不動産会社であっても、価格交渉に殆ど応じてくださらないのでは本末転倒です。

どうしても、「査定価格が高い=価格交渉にも応じてくださる」という訳ではありません。

そのため、いくら査定価格が高くても、価格交渉に殆ど応じてくださらないのであれば、2番目に好条件の不動産会社のほうが最終的な売却価格が高くなることもあります。

圧倒的に高い価格であったり、ご自身が満足をしている価格であったりすれば話は別ですが、そうでなければ査定価格だけで判断をしないようにしてください。

多くの不動産会社には、不明な点などを尋ねることも可能です。

もちろん、査定を依頼していなくても尋ねることはできますが、実際の不動産をご存知である不動産会社のほうが、より的確な返答を期待できます。

ここで、価格交渉のことなども併せて相談をしておけば、実際に価格交渉に応じてくださるのか分かります。

より高い価格で売却をしたいのであれば、この点はよく意識をしておいてください。

以上が、査定価格と価格交渉の関係性についてとなります。

このように、いくら買取査定の価格が高いからといって、その不動産会社が最も高い価格で買い取ってくれるとは限りません。

やはり、より高い価格で売却をしたいのであれば、価格交渉も意識をして売却をする不動産会社を選ぶことが成功の秘訣です。

なお、買取の場合でも、価格交渉を行いやすい不動産が存在をします。

仲介の時は、買主の方が値下げを求めやすい不動産をご紹介致しましたが、買取の場合は反対に売主の方が値上げを求めやすい不動産をご紹介致します。

これらの特徴のある不動産は、値上げを行いやすくなっておりますので、是非参考にしてください。

それでは、次は買取で価格交渉をしやすい不動産についてご説明致します。

買取で価格交渉をしやすい不動産

不動産にはそれぞれで特徴がありますが、やはりその特徴によっては、価格交渉を行いやすいものが存在をします。

もちろん、幾ら特徴が当てはまっているとしても、買取であれば仲介よりも高く売却をすることは困難です。

そのため、これらの特徴に当てはまっているからといって、仲介で依頼をした時よりも高く売れるという訳ではありません。

あくまで、他の不動産よりは高く売却ができる可能性が高いということですので、この点にはご注意ください。

それでは、早速価格交渉を行いやすい不動産についてみていきましょう。

一般的には、下記の特徴のある不動産は、価格交渉が行いやすいとされております。

【価格交渉を行いやすいとされる不動産の特徴】
  • 時代の風潮に合っている不動産
  • すぐにそれなりの価格で買主の方が見つかりそうな不動産
  • 立地などの条件が良く、それなりの人気がある不動産
  • 競合不動産や近辺の不動産よりも明らかに好条件である不動産
  • 人気のあるマンションで高い階層である不動産
    (例えば、好立地のマンションで高い階層の1室など)
  • きちんと整備をされている不動産
    (例えば、土地であれば売主の方が使っていた状態からきちんと整地をしているなど)
など

このような不動産は、不動産会社の方に対して、売主の方が値上げの価格交渉を行いやすいです。

やはり、それなりに魅力的である不動産は、不動産会社の方も多少値上げをしても購入をしたいと感じます。

そのため、これらの特徴のある不動産は、より高い価格で買い取ってもらえる可能性が高いです。

せっかく魅力的な不動産なのに、それに見合っていない価格で売却をしては、非常にもったいないです。

もちろん、その価値に完璧に見合っている価格での売却も困難ですが、よりその価格に近付けて売却をすることはできます。

こういった特徴のある不動産は、是非不動産会社のほうへ価格交渉をしてみてください。

以上が、買取で価格交渉をしやすい不動産についてとなります。

価格交渉につきましては、これで全て終了です。

不動産を売却する際には、売却方法が仲介であっても、買取であっても価格交渉をする可能性があります。

やはり、本記事でご紹介をした内容をご存知であるだけで、実際の価格交渉時に随分と気持ちに余裕ができます。

よりスムーズに価格交渉を進めやすくもなりますので、不動産を売却するのであれば、是非ご確認ください。

 - 不動産売却時の価格交渉